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コラム

重宝されるインフラエンジニアになるために - 小さなタスクを積極的に拾おう (1)

こんにちは。株式会社パイプラインの濱田です。 これまでの連載では、

  • 与えられたタスクの意味を理解する
  • 与えられたタスクを正確にこなす

この2つの目標に向けた内容を中心に述べてきました。もしかすると、今まで真面目に読まれてきた方の中には、少し物足りなく思われている方もいらっしゃるかもしれません。今回は、より能動的に業務にあたるにはどうしたらよいか、という観点で述べてみたいと思います。

似て非なる積極性と無計画

いきなりストップをかけるような書き方で申し訳ないのですが、仕事を積極的に拾うのと、無計画に手を付けるのとは似て非なるということを必ず意識してください。と言っても、決して小さな仕事でも大仰な計画書を書けと言っているわけではなく、

  • 今から手を付けようとしている仕事は他の人の仕事とコンフリクトしていないか
  • その前にあなたがやるべき仕事を積み残していないか

を必ず確認する癖をつけましょう、ということなのです。これらの確認に自信が持てないなら、必ず周囲の人に声をかけてから始めてください。黙って気を利かせたつもりで余計なことをしたという評価をされては、みんなが、そしてあなたが一番面白くないのですから。

小さなタスクを積極的に拾うメリット

小さなタスクを積極的に拾うことができると、どれだけメリットがあるかを挙げてみました。

  • 初級エンジニアでもすぐに貢献できる

初級エンジニアに求められるスキルは、どこの現場でも大抵「正確性」と「再現性」、そして「継続性」です。最初に与えられたタスクをきちんとこなす、ここに価値を期待されています。このルーチンが定着したと自他ともに評価できたら、ステップアップとしてチーム内のタスクを拾いにいくようにしましょう。まずこれだけでも積極的であることを周囲に理解してもらえますし、そこまでの自信がなくても、最初に「こんな仕事のお手伝いがしたい」と言えば、何かしらのフィードバックは返ってくるはずです。

  • 大きなタスクも小さなタスクの積み重ね

大きなものを大きなまま扱おうとするとつらいので、大きなタスクが降ってきたときは、それを鵜呑みにせず必ず小さなタスクに分解し、順序や並列性を考えて着手しましょうと私はいろんなところで話しています。自発的にはじめるタスクも同じことが言えます。

大きなタスクを拾いに行こうとして持て余すよりも、小さなタスクを繰り返して拾いに行くほうが、結果として高評価に繋がります。

  • 大きなタスクに手を付けている人の負荷を下げられる

大きなタスクに着手していると、長時間そのタスクにかかりっきりになってしまいます。もしあなたの周囲にこのようなメンバーがいたら、その人が集中しやすいよう、短時間で終わりそうなタスクを引き取ってあげましょう。こうすることで、そのメンバーの負荷を下げながらチーム全体の生産性に寄与することが可能になります。

長時間のタスクをこなしている人は、集中力が途切れることを非常に嫌います。ですので、代わりに電話に出る、誰にでも代行できるタスクを引き取るだけでもとても感謝されるでしょう。

  • 気が利くという評価に繋がる

小さなタスクを引き取る習慣がつくと、あなたは気が利くという評価につながります。勿論、本来あなたに与えられたタスクをこなした上でのことですが、逆に本来のタスクよりも優先して他の仕事がアサインされるようでしたら、今の自身の状況をきちんと説明して代替手段を考えてもらうようにしましょう。

  • 業務に詳しくなる

小さなタスクを多数こなせるようになると、必然的に業務に詳しくなります。また、ログ解析に用いるコマンドをパイプラインで繋ぐなど、小さなタスクでも「考える」習慣が身につくようになります。

今回のまとめ

  • 小さなタスクを拾うことで、初級エンジニアでもすぐに業務貢献ができる
  • 大きなタスクも小さなタスクの積み重ねである
  • 積極的に小さなタスクを拾うことで、他メンバーの負荷を下げ、チームの進捗に貢献できる
  • 小さなタスクを拾う習慣をつけると、気が利くという評価に繋がり、さらに自身も業務に詳しくなれる

次回は、エンジニアが忌み嫌うコンテキストスイッチとどう付き合うか、について掘り下げてみたいと思います。

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