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企画を身に着けて、実現力の高い技術者になろう その2 鳥瞰力を上げて採用力を上げよう

こんにちは。AltX様でコラムを連載している吉政創成の吉政でございます。

前回、技術力×企画力でエンジニア力を上げるべく、「ロジックの三角形」をご紹介しました。全ての企画は「ロジックの三角形」で構成されているので、「ロジックの三角形」を理解できると、企画の骨組みがしっかりしてきます。企画力が上がると、仕事でやりたいことを実現しやすくなるので、是非身に着けていただきたいです。

ちなみに、私はサラリーマン時代、それなりの企業の役員や部長のオファーを転職時に獲得してきましたが、必ず入社後に自分がやりたいことを企画書にして面接に臨んでました。若い時からずっと実施してきていました。面接の際に企画書を持参する人はほぼいないので、実施すれば一目置かれるはずです。特に未経験でIT業界の門をたたく人は、技術力や経験も少ないはずなので、自分がやりたいことの企画書を持参することは結構効果があるはずです。興味がある方は、是非このコラムで学んで、実施してみてはいかがでしょうか? なお、このコラムでご紹介している内容は、私の書籍「ITエンジニアのための企画力と企画書の教科書」にも書かれています。興味がある方はこちらもお読みください。

さて、今回は企画の採用力を上げる鳥瞰力について解説します。鳥瞰力とは飛んでいる鳥の視点で周囲を見渡し、企画に関係がある人の思考を理解する力を指します。古事で言えば「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」ということです。人で言えば、周りが良く見えれば、採用されやすく、成功しやすい企画を作れるということです。ただ、企画を作るときは、どうしても主観で考えてしまいがちで、客観的に見えにくくなってしまうことが多いので、私は鳥瞰マップを作ることをお勧めしています。

鳥瞰マップというと、難しい感じがしますが、簡単に言いますと、企画の関係者が考えていそうなことを簡単にまとめるという作業になります。

ちなみに一般的な会社を鳥瞰マップに置き換えると以下になります。

会社によって若干違ってくる部分もありますが、おおよそ上記になります。上記のような鳥瞰マップを作ってから企画を起こすと、より採用されやすい企画が作れるはずです。

ここで、簡単な例として、A君がBさんをデートに誘うという企画を作るとします。その場合の鳥瞰マップは以下のようになります。

そして、次にA君とBさんに関連する情報を吹き出しに書いてみます。例がシンプル過ぎますが、実際に企画を起こすときも同じようにマップを書いています。

上記のように情報を埋めていくうちに、A君がBさんをデートに誘う際に障壁となるC君が出てきました。そこでC君の情報も書きます。

そして、A君がC君を差し置いてBさんとデートに行くための突破口を、鳥瞰マップを眺めながら探ってみて下さい。スポーツが苦手なA君はスポーツ系で誘ってもダメですよね。C君が嫌いで、BさんとA君が好きな映画で誘えば可能性がありそうなことがわかります。

実際の企画でも競合と状況を比較して、企画者が勝てる部分を探し出して企画を作ります。鳥瞰マップの作り方を簡単に紹介しましたがいかがでしょうか?企画は才能とかセンスとかはあまり関係がなく、数をこなせばだれでもうまくなります。技術力が身に着いた後に、その技術力を生かすためには企画力があると効果的です。興味がある方は、機会があれば、簡単な企画を作って提出してみるのが良いと思います。

次回はロジックフローを紹介します。次回からは、実際の面接時に役立つ、就職時に持参する企画書を例に挙げて、説明したいと思います。それでは今日はこの辺で。

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