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【おうちSEになろう!】おうちSEになって、我が家をアップデートする!(池澤あやか氏 連載)
みなさん、こんにちは。池澤あやかです。
わたしは現在は育休中ですが、ふだんはソフトウェアエンジニアとして働いています。
ITスキルやプログラミングというと「仕事のためのスキル」というイメージが強いかもしれませんが、実はおうちでも役立ちます!
おうちを、より便利に。ハイテクに。
そんなテーマで、この連載を綴っていきます。
題して、「おうちSE(おうちシステムエンジニア)になろう!」です。
IT業界に転職を考えている方も、まずはおうちSEとしてデビューしてみませんか。
それでは、さっそく第一回のテーマに入りましょう!
おうちSEってなにするの?
おうちSEとしてできることはいろいろあります。わたしが日々おうちSEとしてやっていることを挙げてみます。
IT ツールの導入・運用
家族間の連絡ツール、ストレージサービス、Wiki管理ツールなどのITツールの導入や運用を支援します。
- Discord:家族間の連絡ツールとして Discord を採用しています。以前は Slack を使っていたのですが、過去90日以上前のメッセージが消えてしまうため、Discord に変更しました。
- Google Calendar:予定共有。メインカレンダーに登録した予定は家族で共有して、見れるようにしています。
- Google Drive:家族のためにとっておきたいファイルは、Google Drive の共有フォルダに保存しています。
- Notion:家族会議の議事録、大掃除のToDoリスト、家事代行の方向けのマニュアルなどはここに格納して、家族wikiとして活用しています。議事録用のテンプレートを登録できるので便利!
家事の省エネ・自動化
「なるべく自動化できるものは自動化する」が我が家のポリシー。
- 便利家電を買う:食洗機・ロボット掃除機・乾燥機付き洗濯機は、現代の三種の神器。それに加えて、ヘルシオのオーブンレンジやホットクック、生ゴミ乾燥機等、生活を便利にする家電は積極的に購入しています。
- スマートホーム:我が家ではスマートスピーカーとして、Google Nest 5台、Amazon Alexa 1台が稼働しています。スマートスピーカーは家電やスマートリモコンと連動させて、家のどこにいてもテレビやエアコン、照明を声で操作できるようにしています。スマートフォンからドアの開閉ができるように、スマートロックの導入もしています。
- 人感センサ:廊下など人がいる時に電気がつけばいいエリアには、人感センサを採用しています。スマート電球と人感センサの組み合わせで導入することもあれば、電気工事で照明をセンサ付きのものに付け替えたり、壁スイッチを人感センサ付きのものに付け替えたりすることもあります。
ツールの開発
わたし自身がソフトウェアエンジニアということもあり、時には家庭運営に役立つプログラムを書くこともあります。カレンダーに登録した予定をお知らせしてくれるリマインダーや、変わり種でいうと、ケンカになりそうなワードが出てくると仲裁してくれる LINE Bot を開発したこともありました。
この連載は、「キャリテク!マガジン」内で連載していることもあり、現在プログラミングを学んでいる方も多いと思うので、家庭運営に役立つツールの開発を中心に書いていこうと思っています。
ただ、時々脱線して、便利なIT ツールの導入・運用についてや、家事の省エネ・自動化について書くこともあるかもしれません。
簡単なプログラムから始めよう
では、実際に簡単なプログラムでおうちの自動化を体験してみましょう。 今回は、Python 3 を使って簡単なリマインダーを作ってみます。
例: リマインダーの作成
まずは Python で特定の時刻にメッセージを表示する簡単なプログラムを書いてみましょう。以下のコードは、毎朝8時に「スクワット30回」というメッセージを表示するシンプルなリマインダーです。
毎日スクワットしようと思っても、やるのを忘れてしまってなかなか続かないですよね。少なくとも、私は怠惰なのでそうです。
python |
---|
import schedule import time def task_reminder(massage): print(massage) # 毎朝8時にリマインダーをセット schedule.every().day.at("8:00").do(lambda: task_reminder("今日もスクワット30回だ!")) while True: schedule.run_pending() time.sleep(1) |
schedule ライブラリをインストールしたのち、コマンドプロンプトからこのプログラムを実行します。
shell |
---|
$ pip install schedule $ python reminder.py |
このプログラムを動かしておくと、毎朝8時になると「今日もスクワット30回だ!」と自動的にコマンドプロンプト上にリマインダーが表示されます。
しかし、コマンドプロンプト上にしか表示できないのは実用的ではありませんね。
Pushbullet というアプリを活用することで、自分が使っているスマホにプッシュ通知を送ることができます。
まず、PC で Pushbullet のアカウントを作成し、スマホでも Pushbullet アプリをインストールして、同じアカウントにログインできるようにしておきます。そうしたら、PC の操作画面から、Pushbullet のアクセストークンを取得してください。
さきほどのプログラムに、Pushbullet を使うプログラムを加えます。
python |
---|
import schedule import time from pushbullet import Pushbullet # Pushbullet のアクセストークン ACCESS_TOKEN = "YOUR_ACCESS_TOKEN" # Pushbulletのインスタンスを作成 pb = Pushbullet(ACCESS_TOKEN) def task_reminder(task): pb.push_note("今日のタスク", task) # 毎朝8時にリマインダーをセット schedule.every().day.at("8:00").do(lambda: task_reminder("今日もスクワット30回だ!")) while True: schedule.run_pending() time.sleep(1) |
新しくPushbulletのライブラリをインストールしたのち、コマンドプロンプトからこのプログラムを実行してください。
shell |
---|
$ pip install pushbullet.py $ python reminder.py |
通知がくるようになりました! これで毎朝のスクワットも習慣化できるはずです。
おわりに
プログラミングは、仕事で役立つだけでなく、日常生活をより便利で快適にするための素晴らしいツールです。
今回紹介したような簡単なアイディアから始めて、少しずつスキルを磨いていくことで、さらに高度なことも実現できるようになるはずです。
次回は、「おうちチャットで動くBotをつくる」というテーマで書いてみたいと思います。実際に我が家で動いている Google カレンダーと連携したリマインダー Bot になります。
お楽しみに!
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