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コラム

クラウドエンジニアことはじめ - クラウドって何だろう?

こんにちは。株式会社パイプラインの濱田です。
今回より、クラウドコンピューティングに関するコラムを開始いたします。これまでクラウドの経験がなかったエンジニアがクラウドエンジニアとしてひとり立ちするための一助となれば幸いです。

クラウドとは

総務省WEBサイト ( https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/service/13.html ) によると、

クラウドサービス(特に、以下の分類でいうIaaS)では、主に仮想化技術が使われています。仮想化技術とは、実際に存在する1台のコンピュータ上に、ソフトウェアの働きにより、何台もの仮想のコンピュータがあるかのような働きをさせることができる技術です。逆に複数台のコンピュータをあたかも1台であるかのように利用することもできます。この技術により、利用者は、クラウドサービス事業者が保有するコンピュータの処理能力を、柔軟に必要な分だけ利用することができます。利用者から見て、インターネットの先にある自分が利用しているコンピュータの形態が実際にどうなっているのか見えづらいことを、図で雲のかたまりのように表現したことから、「cloud=雲」という名称がついたと言われています。

とあります。しかしこれだけでは何のことかさっぱりですよね?実例を挙げると、Youtubeはクラウド上に展開されているサービスです。動画を閲覧したりアップロードしたりする際に、どのコンピュータへアクセスしているかをユーザーが意識することはまったくありません。

クラウドコンピューティングの対になる概念がオンプレミスです。オンプレミスとは、サービスの実行基盤を自社あるいはデータセンターなどの物理的な環境で運用する形態です。それでは、レンタルサーバー業者が運営する仮想サーバーもクラウドと呼ぶのでしょうか?また、自社の仮想化基盤を何故クラウドと呼ばないのでしょうか?

オンプレミスの仮想化基盤とクラウドとの違い

オンプレミスの仮想化基盤とクラウドコンピューティングの違いは物理的なロケーションだけではありません。自社の環境に仮想化基盤を構築した後、想定を超えるアクセスがあった場合、ゲストOSを増やして負荷を分散することもあるでしょう。オンプレミスの仮想化基盤では、用立てしたハードウェア以上の性能を出すことはできません。

しかし、クラウドなら契約上のリソース上限(緩和申請が可能)はあっても、ハードウェアの性能限界を意識することはありません。ただし、システムをスケールアップしたりスケールアウトしたりすると、利用料金に影響が出ます。

課金体系や”所有”と”利用”の対になる概念でオンプレミスVSクラウドという対立軸で語られがちですが、Azure StackやAWS Outpostsのように、クラウド基盤の機能をオンプレミスで実行することも可能ですし、Nutanixのようなハイパーコンバージドインフラも近年では導入がすすんでいます。

ここで重要なのは、オンプレミスの経験値に固執しないこと、クラウドならではのお作法に乗っかってみることですが、オンプレミスの経験があればこそクラウドの知見が深まることも忘れてはいけません。本コラムでは実例を挙げながら、これからクラウド 特にIaaS導入をはじめたいエンジニアに向けたアドバイスができればと思います。

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https://www.kcct.co.jp/careetec/

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